はじめに
令和5年度春期の情報処理技術者試験が終わってやることがなくなったタイミングで、以前の試験の答案の開示請求をしてみようと思い立ちました。
しかしIPAの個人情報に関する開示請求ページを見てもよくわからなくて一度挫折した経験がありました。
そんなとき以下の記事を見つけ開示請求の流れを理解できたので、自分も開示請求してみました。
開示請求の流れについて
以下が大まかな流れです。
以下の書類を封筒に入れ、IPAの窓口(総務部 個人情報保護グループ)に郵送する
同時に開示請求手数料を指定の口座に振り込む 料金は開示試験数×300円
以下をIPAに返送する
答案のコピーが15枚を超える場合は、開示実施手数料として超えた枚数×20円を指定の口座に振り込む
- 今回1試験あたり午前II・午後Iが1枚ずつ、午後IIが8枚の計10枚×2試験=20枚だったのに請求されなかった理由はわからない
数日後、IPAから開示された答案のコピーが送付されてくる
実際の流れ
自分が実際に開示請求してみた流れを書いておきます。
開示対象は令和4年度春期のITストラテジスト試験と秋期のシステム監査技術者試験です。
流れ
「保有個人情報の開示の実施方法等申出書」などの郵送と300円の振込を行う。(4/20 午後)
IPAから電話が来る。1試験300円なので600円必要だと言われる。当日中に追加で300円を振り込む。(4/25 午後)
IPAから「個人情報開示決定通知書」が簡易書留で届く。(5/9)
「保有個人情報の開示の実施方法等申出書」を返送する。(5/11)
答案を複写したものが届く。(5/19)
— すとれんじゃー (@strangerxxx) 2023年5月19日
答案はこんな感じで来ます。
サイズは実物大で、午前試験はA4、午後試験はB4です。
かかった金額
計 1,288円
開示してみて気づいたこと
IPAのWebサイトリニューアルの余波が開示請求ページにも来てた
少し前にIPAのWebサイトがリニューアルされましたが、あまりの杜撰さに炎上していました。
開示請求のページももれなくリニューアル対象でしたが、こちらにも悪影響が出ていたようです。
1つ目が誤字。「算入」が「参入」になっているのはリニューアル前からでしたが、新たに「保有個人情報」が「保有個人ん情報」となっています……
そもそも表が昔はtableで表示されていたものが画像に置き変わっていて中身がコピペできなくなっているのも改悪です。
あと窓口の住所の記載が消えてしまいました。
リニューアル前のInternet Archiveを見ると送付先が総務部個人情報保護グループでした。
IPAから届く書類は個人情報保護グループから来ていたのでそちらが正しいようです。
最初は知らずに保有個人情報開示請求書を総務部 情報公開推進グループに送付したのですが請求は通りました。
来所の受付が休止中なら郵送の受付先も記載してほしいところです。
プロマネ論を語るならWebサイトリニューアルのプロジェクトくらいちゃんとマネジメントしてくれというお気持ちはある
答案の保存期間について
独立行政法人情報処理推進機構法人文書管理規程の第13条第4号に『「文書作成取得日」の属する年度の翌年度の4月1日とする』と記載があり、先のブログでも同様の解釈をされているため開示対象の試験を昨年度実施の2試験としました。
しかしIPAからの電話で、「令和4年度春期のITストラテジスト試験は本来保存期間が過ぎているが、まだ廃棄はしていないため開示を行う」といった旨の連絡がありました。
これは規定と矛盾するため起算日を尋ねたところ、「起算日は試験実施日である」といった回答がありました。
もしかしたら第13条第4号の例外規定に該当するのかもしれないので、もし今後開示請求したい人がいたら注意が必要かもしれません。
最後に
不満は少しありましたがIPA側は手数料300円だけで開示してくれてとても良心的なので、みなさんも開示請求してみてはどうでしょうか?
自分は前回B判定だったAU試験の論文を見返して秋に備えようと思います。