徒然

思いついたら書きます

システムアーキテクト試験とプロジェクトマネージャ試験に合格しました

令和3年度(2021年度)春期試験でシステムアーキテクト試験、秋期試験でプロジェクトマネージャ試験に合格しました。
せっかくなので感想や対策法などをまとめておきます。

成績

どちらも午後Iは60点台で比較的ギリギリでした。
PMの方は午後Iで落ちたと思っていたので途中で帰るか迷うレベルでした。そのおかげで逆にリラックスできたのかもしれません。
ネットでも午後Iは自己採点より高かったという声が多かったので、かなり甘めな採点だったのか、下駄を履かせてくれたのかのどちらかだと思います。

試験対策やコツについて

午前II

午前IIは過去問で体感6割ほど出題されるので、試験直前に過去問周回するだけで突破できると思います。
過去10年分ほどを2周すれば、80点は安定するのではないかと思います。なお直近の試験からは出ません。

私は過去問周回にAndroidアプリを使っています。外出先でもお手軽に周回できておすすめです。

play.google.com

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午後I

午後I試験については、システムアーキテクト試験は完全な国語問題で、ほぼ本文中に答えが書いてあります。
対してプロジェクトマネージャ試験ではプロジェクトマネージャとしての知識を問われる問題がたまに出てきます。
例として令和3年度の試験では、問1設問3(1)で「回避」「強化」と答えさせる問題や、問3設問2(2)で準委任契約の指揮命令について問われた問題などがあります。

まあどちらにしろPMも用語を覚えれば通るというものでもないので決定的な対策というものがなく自分も苦戦しているのですが、試験までに過去問を全く解かないときついので少し解いて慣れたほうが良いとは思います。

午後II

午後II試験は、『経験と考えに基づいて』論述する問題です。経験はでっち上げたとしても、「考え」を論文でしっかりとアピールするのが重要です。
私は問題を解くにあたって以下のことに気をつけています。

設問の内容に沿って章立てする

設問で問われていることは、漏れがないように章立てをします。午後II論文記述の基本であり本質部分です。

例) R3(2021)年SA問2

  • 設問ア あなたが携わった情報システムの機能追加について,対象の業務と情報システムの概要,環境の変化などの機能追加が必要になった背景,対応が求められた業務要件を,800字以内で述べよ。
    • 1-1 対象の業務と情報システムの概要
    • 1-2 機能追加が必要になった背景
    • 1-3 対応が求められた業務要件
  • 設問イ 設問アで述べた機能追加において,あなたは業務要件をどのような視点でどのように分析したか。またその結果どのような設計をしたか,800字以上1,600字以内で具体的に述べよ。
    • 2-1 どのような視点でどのように分析したか
    • 2-2 どのような設計をしたか
  • 設問ウ 設問イで述べた機能追加における設計において,どのような目的でどのような工夫をしたか,600字以上1,200字以内で具体的に述べよ。
    • 3-1 どのような目的で設計したか
    • 3-2 どのような工夫をしたか

問題で問われていることを網羅的に解答する

章立てをした上で、記述の際は本文中に書かれていることも見落とさずに解答するようにします。

例)R3(2021)年PM問2 『プロジェクト計画の変更が必要になるとき,変更についてステークホルダの承認を得ることが必要である。』
→ 設問イの末尾で 「対応策とばん回策をステークホルダに説明し承認を得たため、実施することとした。」のような記載をする

プロジェクト概要の際は自己紹介をする

設問アにおいて「私は〇〇会社であるA社のプロジェクトマネージャである。」や「〇〇を目的とした××プロジェクトが立ち上がった。私はシステムアーキテクトとしてこのプロジェクトの設計工程に携わった。」のような記述をしたほうが良いです。
忘れそうな人は一文目から書いても良いと思います。

設問アのプロジェクトの特徴で伏線を張っておく

設問アでプロジェクトの特徴を記述し*1、その特徴を踏まえた論述を設問イ以降ですると評価を得やすいと思います。伏線は稚拙な内容だったとしてもないよりはマシです。
論文のネタ集めの際に、プロジェクトの特徴もあわせて考えておくと良いかと思います。

例)

  • 金融システムである → セキュリティ要件が厳しい → 権限設計をちゃんとする
  • (古い|専門的な|新技術を用いた)システムである → 有識者が限られている → 有識者が多忙で遅延が発生
  • サービスインの日程を発表済みである → 遅延が許されない → クラッシングするしかない

事例で論文を何本か書いておく

事前に論文を何本か書いておくのは当然ですが、いろいろな事例で書いておくと本番にどんな問題が出ても対応しやすくなると思います。
事例はアイテックの事例集で集めるのがオススメです。

最後まで書ききる

無理っぽいなと試験中に感じても、最後まで書ききるのがやはり大事だと思いました。自分はPM試験の記述内容が本当に稚拙だったので午後Iの出来もあわせて無理だろうなと思っていましたが、こうやってA判定を頂けたので諦めなくてよかったなという気持ちになっています。

最後に

来年はITストラテジスト試験とシステム監査技術者試験を受けることになるかと思います。難しい試験ですが頑張ります。

*1:プロジェクトの概要を問われている際も、特徴もあわせて記載しておく